あどりぶろぐ

その日その時、思いついたことを。

口は災いの元

私が社会人になって間もないころのお話です。

夕方、上司がおもむろに「ちょっとテレビを見よう。」と言いました。

は?と思ったのですが、とりあえずテレビをつけました。

 

ローカルのニュース番組のあるコーナーで、

子供たちが数人インタビューに答えるというシーンでした。

 

どうやらその中に上司のお子さんがいるらしく、

それを見たかったようです。

私は上司のお子さんを知らなかったのですが、

一応、「かわいいですね」とか、「賢そうですね」とか、

何かしら言ってあげようと思い、

「どの子ですか?」と聞きました。

 

しかし、全く教えてくれません。

ただ、ニヤニヤしながらずっと見ているだけです。

 

映っている子供が変わるたびに上司の顔色をうかがっていたのですが、

ずっとニヤニヤ・・・。

これではわかりません。

 

子供たちの顔を覚えながら、あとで「何番め」と教えてもらったら

「あ、あの子ですね。」と言える準備をしていました。

(お世辞の努力(笑))

 

初めて見る子の顔を何人も覚え続けることは難しく、

そろそろ無理かなと思ったら、最後にかなりインパクトのある、

ふくよかで、個性的なお顔の子が登場し、

それまでの記憶が一発で飛びました!!

 

「うん。」と言ってテレビを消した上司に、

「何番目に出た子ですか?」と聞いたのですが、

教えてくれません。

あのこ?この子?と聞いても教えてくれません。

 

いやいや、見ようと「誘った」わけじゃないですか。

なんで教えてくれないの?と。

なにかしらコメントが欲しかったんじゃないんですか?と。

だったら一人で見たらよかったじゃないですか。と。

 

なんとなくイラっとしてしまったので、思わず、

「まさか、最後の○○で○○な子じゃないでしょうね!?」

って、ちょっと馬鹿にしたように言いそうになりました。

 

言いませんでしたけど。

 

 

後日、飲み会の席でたまたま上司と奥さんとお子さんが

写っている写真をみて、血の気が引きました。

まさにその子でした。

 

・・・あっぶねー!!!!!!

 

取り返しのつかないことを言うところでした。

言ってから「しまった!」とならないように、

言動には十分注意して生きていこうと決めた瞬間でした。

 

口は災いの元。

これからも肝に銘じて頑張ります。